2006年6月3日
イギリスの海辺の町での小さなフェスティバルはストラングラーズらしからぬチョイスだろう。しかしこれが思いもよらず、リードシンガーであるポールロバーツ脱退後の4ピースとしての初舞台の場となった。
The Midsummer Buzzはかなりの集客があり、多分ストラングラーズファンとその他のフェスティバル参加者が半々だっただろう。終了時刻を0時にひかえ、10:30頃に暗くなったフィールドに馴染みのある”WaltzinBlack”が響いた。オープニングは”The Raven”、今までならJJがヴォーカルをとりポールは裏で控えていた曲だ。
しかしながらバンドの演奏が”Big Thing Coming”にはいってもまだJJがマイク前にいる。バンドの歴史の1つの時代が終わり、新たな時代が始まっていることが明らかだった。この2曲の合間の”我々は4人になった” というバズの短い声明がそれを決定付けた。
続く、多岐に渡る選曲からなるたたみかけるような演奏は熱狂的な観衆に迎えられた。"Death and Night and Blood"、そして特に攻撃的に6月の空気にビートを刻む"Toiler on the Sea"のような曲が聴けるのは格別だった。
"Something Owt of Nothing"は新作のような味を出していた。短い準備期間にもかかわらずバズとJJが見事にヴォーカルをこなし、バンドは間違いなく絶好調だった。あっという間にアンコールになり、無類なショーの終わりとなった。
2006年のフェスティバルシーズンを前に、新しいスタジオアルバムは9月のリリース予定でその後にはツアーが待っている。新生ストラングラーズには忙しい年になりそうだ。
このギグのセットリストは以下:
>The Raven; Big Thing Coming; All Day and All of the Night; Peaches; Long
>Black Veil; Death and Night and Blood; Toiler on the Sea; Golden Brown;
>Never to Look Back; Goodbye Toulouse; Something Owt of Nothing; Walk on By;
>I've Been Wild; Lost Control; Duchess; Burning up Time; London Lady.
アンコール:
>Dagenham Dave; No More Heroes.
【Adrian Liggins(SIS OnLine "
The Rat's Lair"管理人】
翻訳:Yuka Takahashi